CIについて話すだけ

武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科についてあれこれ

コース別の課題を振り返る

さて、前回の記事が彫塑で終わっていたので、今回はその後にあった選択式の課題と、プロセッシング、イラレの授業あたりを振り返っていきたいと思います。

まず今回はコース別の課題!
コース別って何?という話ですが、ここでは、4個くらいあるコース(課題)の中から2つを選び、受講するスタイルの授業を指します。

これは受けてる側のイメージですが....大体

・デッサン、細密画系のファイン色の強いコース
・表現や解釈を模索するコース

・ひたすら量をかくコース

のどれかしらに属するものが多い感じがします。体感として。

ファイン系の経験者や、イラスト系の進路にに興味がある子は一つ目を多く選んで、
デザイン、企画系の進路を考えたり、ファイン系に苦手意識がある子は二つ目を多く選びがち..な気がします。なんでも言いますが、あくまで体感です!

このような授業が一年の時も二年の時もあったのですが、私が一年生の時は

・5mもある大きい紙に「私」をかく
・新聞紙で表現する

という感じの二つを選択しました。
いや、ほんとにファインを避けてるな... 。

まず5mの方ですが、自分の好きだったものをたくさん描く子、時系列でハマったものを描く子、般若心経を描く子、抽象的なドローイングにする子。
みんなかなり様々なアウトプット方を模索していて面白かったです。
今年はこのコースはあるのかな?

私は、555人人間を描きました。
具体的には何をしたかというと、自分の卒アルを全部持ってきて、写ってる人を全員描きました。
私は小中高同じルートを辿った人はいません。なので、この555人の接点は私しかないし、私はこの555人によって構築されてるのです。
だからこそ、この555人が「私自身」である気がしました。
また、私は平均身長くらいで、中学での成績は上の方、高校は下の方。
本当に普通の人間です。

なので多分、この555人を足して割ると、ちょうど自分になるんじゃないかなと思いました。

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怖。今見ると怖い。し、後半疲れが見えるぞ。


そして新聞課題ですが、こちらはほんんんとに人を選ぶというか、癖のある授業でした。

私はこの時ひどい風邪をこじらせていて初回を休んでしまったのですが、次に学校に行ってみたらみんなが新聞の中の「◯」に穴を開けたり「◯」を外したりしていてギョッとしました。

このコースは、

「新聞紙から◯を表現する」

「新聞紙から□を表現する」
「新聞紙から△を表現する」
「新聞紙から大きいものと小さいものを表現する」

といったように小課題が進んでいくのですが、その一つ目を逃したため衝撃を受けることになったようです。
私は
□は、同じサイズの広告を集めてトレーディングバトルゲームに改造。
△は、新聞に掲載されている生き物を三段階に分けて食物連鎖カーストに。
大きいものと小さいものは、超巨大な少女が街を破壊した日の新聞をつぎはぎで捏造。

という形にまとめました。
この課題、本当に方向性が別れて面白かったです。

 

 

引くほど更新しなかった

お久しぶりですこんにちは。
今は、探究学舎という興味開発系の塾でメンターとコンテンツ製作の末端に関わらせてもらいつつ、innovation GOというプロジェクト?イベント?ボランティア?の大学生メンターをしています。
メンターばっかしてるな。書いてて改めて思いました。

さて、なぜ今回わざわざ改めてこのブログを再開したかというと、このinnovation GOの方で弊学科に興味があるという子が幸にもいらっしゃったからなのです。

 

「CIってどんな学科?興味ある!」という子の話を聞き、突然ここの存在を思い出しました。

それまで全く思い出せなかったのに...
新型ウイルスが流行する中、こんなことを言っては大変上から目線のようではありますが、うちの大学、というか学科は、授業に関しては大変いい待遇をしてくれたんだなと改めて思うところがありましたので、一年後半〜怒涛の二年まで、振り返ってまとめていきたいと思います

夏休み課題と共通彫塑

短すぎる夏休みが終わりました。

7月20日〜9月1日くらいだったので...大学生にしては超短い、なんなら母校とほぼ同じ長さでした。とはいえあの母校ですら国民の休日は休みなのに...。

代わりに123月は全部休みです。今から何しようかみんなワクワクです。

さて、そんな夏休みの課題は自画像数点と、自分の部屋2点でした。

自画像はデッサン的なものと、細いペンで書いたもの、太いペンで書いたものが求められ、自分の部屋はデッサン的なものと自由な表現で書いたものを提出だったのですが、高校の時に勉強に使っていたSARASAしかペンと呼べるものが家になく、泣く泣くSARASA(6色)で色を塗っていました。美大生としてどうなのか。

私は用があって行けなかったのですが、市ヶ谷の方ではプログラミング講座もあったとか。

 

さて、夏が明けたら彫塑が行われました。

彫刻 塑像 略して彫塑で、簡単に言うとねんどで作った人頭を石膏像にするのが今回の課題です。

彫塑は学科問わずみんなやる共通科目なのですが、ほかの学科の人も皆がみんな嫌がっていることで有名だったので夏休みの間めちゃめちゃ気が重かったです。

実際のところどうだったのかと言うと、一ヶ月(5週間)×三時間×五日間ずっと同じものに取り組むのがとにかくしんどく、さらに8時までの居残りが2日間必須であるので日に日にみんなのやる気が無くなっていく感じがありました。

コツコツじっくり取り組むのが好きな子は楽しんでいた気もしますが...概ね飽きてましたね。

YOUTUBEで「超つまらん彫塑」と調べると、ムサビのアイドルの方が作った彫塑disソングが出てきますが、それが全てを物語っている気がしないでもありません。この曲で出てくるヤギですが、最近子ヤギが生まれてその子に会いにいくのが私にとっては彫塑の醍醐味でした。可愛い。

 

さて!

この後はコース別の課題とプログラミングが始まります。それではまた。

 

デザインリテラシー

ciにはデザインリテラシーという授業があります!

具体的になにをするかというと、イラレの使い方を0から学んだり、色彩について0から学んだりと、デジタルな世界でデザインを行うための基礎の基礎を教えていただく内容になります。

 

 

第1週目は「ルビンの壺」や錯視をイラレで制作。

第2週目は二点透視図法を手書きで。

第3週目はCMYKやRGBにまつわる作図をイラレで、

第4週目は明度対比と色彩対比を手書きで、、と、手書き(不透明水彩)とイラレを基本的に交互にやっていく感じです。

 

今週は文字の配置や幅、種類について勉強しています。

 

私の高校は文化祭が熱心で、その広報活動でたくさんポスターなどは使ったのですが、その時にこれを知っておきたかった....!というものが目白押しです。

 

さてさて、今月19日に市ヶ谷キャンパスにてオープンラボがあります。そちらでプレゼンをすることになったので、ぼちぼちやっていこうと思います。

 

 

共通絵画

Bクラス、共通絵画第一回目の講評が終わりました!

 

Bクラスというのは学科内のクラスの名前で、私たちの学科では出席番号の偶数奇数で機会的にAB二つのクラスに割り振られます。

クラスとはいえそこまで重要なくくりではなく、Aクラスは先に共通彫塑、私たちBクラスは先に共通絵画を行い、それぞれ交代で両方の基礎実習を経験するという違いがあるだけです。

高校とかのクラスとは別物です。

 

さて!

共通絵画第一回目の講評の感想としては、やっぱり美術って難しいなということに尽きました。

 

高校までは答えが明白でした。2+5は7、遣隋使は小野妹子、慮るはおもんぱかると答えれば点数がもらえました。

 

でもここでは私たちに明確な答えはないし、もっというとある先生が褒めたものがまた別の先生にはダメだしされるなんてことはザラです。

 

私は別に絵がかけるとか得意というわけで進学した訳ではなく、画塾などにも通っていなかった為この感覚は初めてでした。

 

 ある意味この前までの課題探求も答えはないのかもしれませんが、より個人の感覚が重視されるという点でやはりそれとはまた別物でした。

 

Bクラスは夏休みまで引き続き共通絵画です。今までは3日で一枚ドローイングしていたのが三週間で一つになります。ひぇぇ。

 

 

 

 

 

クリエイティブイノベーション学科とは

今回は学科で何をしているかについて、生徒目線で書こうと思います。

 

まずは必修の時間割

月曜

1限 現代社会産業論 

2限 クリエイティブイノベーション概論

3限 4限 実習

 

火曜 

1限 英語

3限 4限 実習

 

水曜

3限 4限 実習

 

木曜

1限 構成演習

3限 4限 実習

 

金曜

3限 4限 実習

 

これ以外には1、2限だったり5限に選択授業を入れます。

実技は単位効率が悪いので、週19コマ×90分でやっとフル単になります。

これに関しては私大型で受験した人にとってはイメージする大学生活とはかなり違うと思います。人生の夏休みってことは全くないです。

 

さて授業内容に関して。

まずは現代社会産業論。これは前期は哲学の先生がサピエンス全史を教材にして世界史ベースで教えてくださる講義です。この授業に関しては世界史受験組がちょっと有利かな?と思います。後期は荒川先生が、電話やテレビなど身近なものがどうして普及したか、どう画期的だったかを論文をもとに説いてくれます。個人的には後期の方が楽しいです。

 

クリエイティブイノベーション概論は、学科の先生が二コマずつ交代で各々の分野の話をしてくださる授業です。現段階で三人のお話を伺いましたが、デザインや映像、発想法についてをそれぞれ違った視点からお話ししてくださり、個人的にはこの授業が一番楽しいです!

 

実習は時期によってやることが異なります。五月までは今までここで書いてきた、問題探求を行い、そこから一年半はデッサンや立体などを0から学ぶ事になります。

 

英語は文字通り英語の授業で、上中初級に分かれます。入試の成績がベースのようですが、希望で変更可能です。

 

構想演習は心理の荒川先生がメインで教えてくださる授業で、発想法や反論の正しいやり方、文章の書き方、考え方や議論の方法などを学べます。

先生の授業では導入などでアナログゲームが多く使用され、キャットアンドチョコレートがベースの回や、大量のアナログゲームを並べて好きなのを選んで遊んでからワークシートを埋める回もありました。

 

文理はわかれない入試ですが、必修だけなら少し文系よりな内容が多いように思われますが、どちらかに振り切ったような感じではありません。

また、まだ新設なこともあり生徒がやりたいと思ったことはすぐ実行できる雰囲気があります。  

 

 

 

さて!きたる6月15.16日にはオーキャンがあります!学科生との相談コーナーなどもあるのでお楽しみに!

 

この記事が本学科の受験を考えている受験生の目にとまれば幸いです。

 

都市課題発表会

先日から取り組んでいる都市の課題についての発表会がありました!

 

具体的な提案だったりアイディアをそのまま書いてしまうのはどうなのかな、と思うので、他班の都市に対するアプローチで面白いと思ったところだけメモがてら書いてみようと思います。

 

まず、問題発見の時点で面白いと思ったのは「公園」「五感」「パブリックアート」をピックアップした3つの班です。

公園の班は、グループメンバーのうち1人が彼氏と週一でデートして必ず公園に夜に行くというところから「夜の公園の活用」に関してプレゼンを行なっていました。

五感は、ネオンや音楽、タッチパネルなど受動的な姿勢でも大量な情報が都市では五感を通じて飛び込んでくるところを問題と定義し、能動的に情報を得る姿勢を取り戻す機会を作るための提案でした。 

パブリックアートに関しては、立川など街に多数存在するのにそれらが目にとまっていないことを指摘していました。

 

また、都市に関して問題が見つかりにくくなってる事自体が問題だという班もありました。

 

解決方法自体は、発案者でもないのにネットにアイディアを記載するのはどうかな...と思うので深くは触れませんが、カードゲームや子供向けのおもちゃ、音楽、連歌で都市問題解決にアプローチしている班が個人的には印象的でした。